Excelの「条件付き書式」に関数を使って1行おきのセルの書式を設定してみます。
“ROW関数”、“ISEVEN関数”を使用します。
“1行おきの値を合計してみた”で“ROW関数”と“ISEVEN関数”で1行おきの値の合計を求めましたが、「条件付き書式」では、関数も設定することができ、合計と同じ考え方で1行おきの書式を設定することができます。
例えばこんな受注データがあります。日毎の“数量”と“金額”が縦に配置されています。
ここで、金額は通貨表示にして“\”マークを付けたいと思います。それからセルの背景色もピンク色にしてみましょう。
まず、値が入力されている“D列”を選択範囲にします。
「ホーム」「スタイル」「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。
「新しい書式ルール」画面が開きます。
「ルールの種類を選択・・・」で「数式を使用して、書式を設定するセルを決定」を選択します。
次に「次の数式を満たす場合に値を書式設定」で、
“ISEVEN(ROW())”と入力します。
これは“ISEVEN関数”に“ROW関数”をネスト(入れ子)したもので、
“ROW関数”でセルの行番号を求めます。次に“ISEVEN関数”でそれが、奇数か偶数かを判別します。
“ISEVEN関数”は偶数だったら“TRUE”、奇数だったら“FALSE”と表示するので、「次の数式を満たす・・・」とは結果が“TRUE”になることを言います。
次に「書式」のボタンを押します。
すると見慣れた「セルの書式設定」画面が開くので、ここでセルの書式を「表示形式」から「通貨」を選択し、
「塗りつぶし」から色を選択します。
その後「新しい書式ルール」の画面で「OK」します。
すると、このように金額の値のセルに“\”マークが表示され、セルの背景も桃色になりました。
基本的に、1行おきに書式を設定しなければならない様なデータは作らないようにすべきですが、意図せず1行おきのデータを処理しなければならない時は裏技として活用してください。。。
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